ミュージシャン


Depeche Mode [Wikipedia] [YouTube] [Amazon]
非常に重々しくて暗いサウンドが特徴的な、ニューウェーブ・バンド。
金属音を効果的に使用しているのも大きな特徴です。(インダストリアル・サウンドといいます。)
曲自体ももちろんいいのですが、とにかくその曲を「魅せる」のが上手く、 編曲や雰囲気作りに細心の注意を払っている、という印象です。
ボーカルのデヴィッド・ガーンの声も妖艶でセクシーですし、
楽曲やアルバム全体から漂うこのバンド独特の「怪しさ(妖しさ?)」みたいなものは、唯一無二といえるでしょう。
主なメンバー
デヴィッド・ガーン
妖艶なバリトン・ボイスが特徴的な、バンドのボーカリスト。
マーティン・リー・ゴア
キーボーディスト。2nd以降、ほとんどの作曲を手がける。
アラン・ワイルダー
キーボーディスト。マーティンの曲を、いかに魅力的に聞かせるかが役目。
バンドのプロデュース的な役目といえる。
金属音や機械音を交えた重くて暗いサウンドは、この人によるもの。8thを最後に脱退。
アンドリュー・フレッチャー
通称フレッチ。一応キーボーディスト。
ファンの間でも、「何をやっているかいまいちわからない」などと言われる、謎の人。 一応楽曲に携わってはいるらしい。
ヴィンス・クラーク
バンド初期のキーボーディストで、作曲担当だった。
1stの楽曲の大部分を作曲していて、とてもポップな作風でスマッシュヒットを飛ばしたが、1stリリース後に脱退。
それにより、以降は作曲をマーティンが担当せざるを得なくなり、それがデペッシュ・モードの路線変更へとつながった。
ディスコグラフィー
01. Speak & Spell
02. A Broken Frame
03. Construction Time Again
04. Some Great Reward
05. Black Celebration
06. Music for the Masses
07. Violator
08. Songs of Faith and Devotion
09. Ultra
10. Exciter
11. Playing the Angel
12. Sounds of the Universe
1. Speak & Spell (1981)
邦題、「ニュー・ライフ」。デペッシュ・モードのデビューアルバム。
中期以降のデペッシュ・モードからは考えられないような、キラキラとしたポップなサウンドが特徴です。
このアルバムで作曲を主に担っているのは、ヴィンス・クラーク。
どの曲もシンセサイザーの様々なフレーズが巧みに重ね合わされて出来ており、ポップな仕上がりになっています。
特にシングルとなった3曲は秀逸な出来栄えです。
1. New Life シングル曲
シングル曲。響き渡るピコピコサウンド!
一本調子のシンセドラムもご愛嬌。1曲目を飾るにふさわしい佳曲です。
2. I Sometimes Wish I Was Dead
真ん中右から聞こえるシンセフレーズがちょっとマヌケでおもしろい。
3. Puppets
5. Nodisco
6. What's Your Name?
好きな曲。ガーンとコーラスの掛け合いが楽しい。
11. Just Can't Get Enough シングル曲
シングル曲。かなり有名な曲で、スマッシュヒットを飛ばしました。
まず、イントロのリズミカルなシンセフレーズにやられる!
そしてまるでドラムのフィルインのようにワンポイントで入るブラスなど(1:40、2:55付近)、聞き所満載です。コーラスもいいし。
最後はガーンのボーカルとイントロのシンセフレーズが同時に響き渡りながらフェードアウトして終わります。
Bonus Track
12. Dreaming of Me シングル曲
ボーナストラックとして、初期の3つのシングルの中で唯一このアルバムに入らなかった、この曲も入っていました。
この曲もなかなかの佳曲。
左右からそれぞれ聞こえるウネウネした2本のシンセリフもいいですが、
個人的な一番の聞き所はサビ終わりのコーラス。(「dreaming of me〜〜〜」と伸ばす所)
この伸ばしている部分は、その途中でコードが変わるため、
ガーンのボーカルが同じ音程を伸ばし続けている一方、コーラスは音程を変えているのですが、 そこがなんともいい。(笑)
曲の終わり際(3分以降)にガーンがセクシーに呟くのもいいですね。
2. A Broken Frame (1982)
デペッシュ・モードの2ndアルバム。
ヴィンス・クラークが抜け、マーティンが作曲を担当することになってから最初のアルバムです。
プロデュースや音作りを担当することになる、アラン・ワイルダーが加入するのは次のアルバムからなので、
彼ららしさが存分に出ている、というわけではありませんが、
マーティンの作曲能力はもう既に開花していて、聞き応えは十分です。
むしろヴィンスの影を引きずっているのか、サウンド自体は前作と同様ピコピコサウンドだったり、
マーティンなりに「ポップ」な楽曲を作ろうという意図が見えたり、そこが逆に特色になっています。
1. Leave in Silence シングル曲
シングル曲。いきなり暗いです。(笑)
いかにもマーティンらしい曲調。この頃から変わりませんね。
2. My Secret Garden
時折入る不気味なリフがいいですね。
3. Monument
不気味な曲だ。
5. See You シングル曲
大ヒットしたシングル曲。
暗いけど、ちょっと哀愁を誘うようなメロディ。好きな曲です。
サビのコード進行がなんともいえない。
6. Satellite
冗長ではあるんですが、いいですね。
妖しい雰囲気が充満してる曲です。スカ気味にリズムを奏でるシンセもいいですね。
7. The Meaning of Love シングル曲
シングル曲。このアルバムの中ではポップな曲。
コーラスが活躍してます。サビのコード進行、好き。
8. A Photograph of You
この曲もポップ。
Aメロ歌い出しの哀愁溢れるメロディがとても素敵。
3. Construction Time Again (1983)
アラン・ワイルダーが加入したデペッシュ・モードの3rdアルバム。
アランの手腕により、インダストリアル・サウンドが早速導入されており、
曲がよりリズミカルになると同時に、その雰囲気も冷たく機械的なものになってきています。
しかし時折4のサビに見せるような人間味溢れるメロディやアレンジが
いいアクセントになっていて、彼ら独特の雰囲気を獲得することに成功しています。
この路線は次作以降も推し進められていき、デペッシュ・モードは売り上げをどんどん伸ばしていきます。
その萌芽ともいえる、記念的なアルバムといえるでしょう。
1. Love, in Itself シングル曲
時折左右から聞こえるリズミカルなシンセがアクセント。
こういうシンセの入れ方がこのバンドは上手い。
2. More Than a Party
焦燥感を煽るようなベースの音色、メロディが印象的。
3. Pipeline
色々な音が聞こえる。インダストリアル色が強い曲。
4. Everything Counts シングル曲
大ヒットしたシングル曲。
全体的には妖しい雰囲気だが、サビでの優しいメロディに意表を突かれる。
5. Two Minute Warning
リズミカルな佳曲。結構好き。
6. Shame
前曲と同じくリズミカルな仕上がり。
左右に鳴り響くインダストリアルな効果音が心地いい。
7. The Landscape Is Changing
これも同様の方向性。なかなかいい。

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